将来の人材開発プログラム (Future Human Resource Development Program)
今後人事幹部は、問題解決能力を養うプログラムにより注意を向けるようになる

単純なセミナーがいつも最高のものであるわけがなく、業務の効率性を高め、従業員を鍛えるものでもない。これらのセミナーは情報を提供するだけであり、多くの場合、それらの効率向上や自己開発といった情報は必要とされていない。 大学の4年間、もしくはMBAの2年間を過ごした者たちが多く存在する職場において、およそ多くの問題は知識の応用や問題解決によるものである。

新しく採用する者の給与や現在の従業員の昇給など、 私たちが個々人の給与を判断する際に、いかに業績評価を下すかは重要な課題となる。通常、個々人になされる業績評価は不適切なものになってしまいがちである。多くの基準は理論に基づくものであり、実践的なものになっていない。それらの基準は小事にこだわり、従業員の弱みばかり意識されているものが多い。完璧な人間などはおらず、全ての人は評価することができ、その中で個々の強みを発見することができる。強みと弱みを把握することがこの問題の原則なのである。
 
 

16年間以上の人材開発の経験で、私は人々にはそれぞれ異なる強みと弱みがあることを学んだ。 そして、特にパフォーマンスにおいてはこれこそが重要である。強みは人の成功を導く要因となり、弱みは人の失敗を導く要因となるのである。

1996年に2つのプログラムが開発された。それは「職場三国誌」とトップガン株式会社のメンバーで運営される「個人開発プログラム(IDP)」である。これらのプログラムは現在、私たちの人材開発の取り組みにおいて大きな成功となっている。 これらのプログラムにおいて、実際にどんな強みが人々を成功させるのか、そしてどんな弱みが実際に人々の成功を妨げるのかということについて学ぶことができる。次世代の履歴書は応募者の強みをうまく伝えられるものであり、かつ、できるだけ自分たちを正確に紹介できるものでなければならない。同様に、雇用者側はその履歴書から、面接プロセスの候補者選別を検討するための参考情報として十分なものでなければならない。

職場三国誌 (Romance of Three Kingdoms @ Work)
「職場三国誌」とは5年間、セミナーを続けたプロジェクトである。セミナーは全ての関係者に満足され、このプログラムはインターネットでも紹介されるようになった。このプロジェクトは企業や学術機関において彼ら自身のプログラムを開発するためにも一つの事例として活かすことができる。 「職場三国誌」プロジェクトは、強みを成功につなげることの重要性を伝えた。そしてそれは、次世代の履歴書において応募者の強さを示せるようにすべきであるということを私たちに確信させた。


「職場三国誌」の由来 (Historical Background of Romance of Three Kingdoms @ Work)
起業家資質のある従業員がいると仮定した場合、その人は企業に対して、よりプロフェッショナルになるという以上に、躍進にこそ貢献すると言える。起業家的な資質はまた、その従業員にとっても将来において大きな人生の成功を勝ち得ることを助けるだろう。「職場三国誌」の映像は、現代の状況と類似性を見出すことのできる三大国創立の背景について理解することから始まる。職場三国誌において、孫賢は自らの組織をまとめる上で戦場での勇気、勇姿を利用した。息子の孫権も同じような方法で組織をまとめた。曹操の場合、彼の際立った強みは優れた管理能力であった。また、劉備の強みは、多くの有能な人々に忠誠心を抱かせる美徳にあった。起業家は、これらの偉人たちの考え、決断、そして特性から学ぶことができる。

職場三国誌は現代管理理論というよりは実務的な管理手法と言える。 ここで「実務的」というのは、西欧式の経営管理論と異なり、すぐにでも実践できるような原則であることを意味する。大体の理論は、教室で使用されるものであり、失敗か成功かを説明するのに使われるものである。これらの理論からわれわれが得られるものは需要と供給の曲線から得られるものと同じで、私たちは実際にこの曲線を自ら描くことはできないことを思い知っている。また、私たちは中央集権化と権力分散の意味は理解しているが、実際に成功するために、いつ、何を、どのように活かせば良いのかということはなかなか判断できないものである。学者と実務に携わる人間の違いとは、与えられた状況に対して、前者は説明することに焦点を合わせているが、後者は実際にそれにどう立ち向かうかについて焦点を合わせているのだ。 職場三国誌の内容は単純に理解するというよりも、むしろ熟考することをこそ重視する。異なる出来事と状況は、異なる決断を導き、異なる結果と影響をもたらすのである。物語ではその説明に関しては記されていない。あなたは自分が実践すべきことを自ら考え決定しなければならないのである。

他人よりも先んじるためには、分析能力が必要となる。古い理論を理解して、それに従おうとするよりは、むしろ自分自身の理論を作り上げなければならない。今、重要なことはビジネスの変化のペースが急速に早くなっているという環境の変化である。学問の世界が変化に気付き、新しい理論を創り出す時には、世界は既に次の進歩へと向かっている。理論とは押し並べて問題解決の手法なので、あなたが自分の考えを持ち、自ら問題を解決することを続ければ、あなたは新しい理論を手にすることができるのだ。職場三国誌は、異なる状況に対して、参加者自身が考えなければならないセミナーである。あなたは、その中でどこに課題があり、その課題にどのように立ち向かうべきか、といった適切な思考様式を得ることができるのである。

私たちのセミナーの目的 (The Objectives of our Seminar)
  • 最も良い結論に到達するためには、全ての従業員が意見し、議論に没頭するよう奨励するべきだ。多くの人々の問題は自分の考えを述べる勇気がないことである。人々が自分の心にある意見を建設的に表現することができれば、自分達が何を信じ、拠り所としているかについて深く理解することが出来る。同様に、もし従業員が自分の考えを他人に伝えることを恐れなければ、彼らの実績も向上されるはずである。

  • 従業員をセミナーのリーダーとして務められるよう訓練する。そのために、必要なプレゼンテーション技能を向上する。これらの技能を身につけることで、従業員はより魅力的に自身とその仕事を表現することが出来るようになる。これは皆にとって有益である。

  • アジア的な管理システムを学び、また職場での進歩と成功の基礎となる強みを学ぶ。

個人開発プログラム(IDP)(Individual Development Program (IDP))

スタッフの昇給を検討することとなると、私はいつも悩まされる。給料は各従業員の市場価値と同時に、他の従業員との日常の人間関係に基づいて査定されるべきである。通常、従業員の価値は資質あるいはプロジェクトを達成させる能力と、彼らの経験のレベルと会社への貢献によって決められる。

人材市場からいくつかのガイドラインを得ることはできるが、それでも、昇給や給料について決断するのはなかなか困難である。私は、「なぜ自分が、昨年よりも会社にとって貴重な従業員であり、今後さらに貢献でき、昇給されるのに相応しいと思うか?」という質問をスタッフに行う。皆が納得できるような評価が行われるために、私たちはこの考え方に基づいて、従業員との間で話し合う機会を設ける。

私は皆の成長を支援する立場におり、彼らを助けるために最善をつくす。1996年に、私は個人開発プログラム(IDP)を思いついた。このプログラムでは、各個人が成長するための指針を明確にするための支援を行う。 私たちのIDPは、皆が異なった長所と短所を持ち、異なる分野でそれぞれ成長していく必要性があるという考え方に基づく。このプログラムは、小さい誤りを修正するために設計されているのではなく、誤りの根本を修正するように設計されている。言い換えれば、失敗を誘引する根本の原因を突き止めようとしているのだ。各人が持っている強みは、その人を成功に導くための鍵であるため、意識して発展させていく必要がある。弱みは、さらなる成功を妨げるものであるため、特に意識し、修正していく必要がある。一年という期間において、人はいくつかの事項しか改善あるいは成長することができない。長所と短所はすぐさまに身につけられる、もしくは改善できるものではない。それはゴルフと非常に似ている。いくらプロゴルファーからの素晴らしいアドバイスを受けても、そのアドバイス通りにプレーできるまでは何ヶ月も何年もかかるものなのである。

私たちの弱点に対する修正方法もユニークである。私たちは、ピアノのレッスンを使用して、正確さや精密さが欠けている人を改善させる。また、社交性で苦労するなど対人関係のスキルが不足している人々のためには「二人昼食」プログラムを設け、このスキルを得るために他の同僚を昼食に招き、同時に、全ての従業員がそれを支援する。私たちは毎朝、管理層のマネジメント能力を磨くために、従業員に大きな声で話をさせることを行った。戦略的思考を欠いている人は、中国将棋を始めるように指示する。このやり方は良い結果を生み出した。私たちはただ批評するわけではなく、支援するプログラムを組み立てようとする。同僚に対して意見をはっきり伝えられない人の場合は、毎朝上司を批評するように指示する。従業員が戸惑わずに意見や主張を行えるようになるまで、このような活動を続ける。これらのすべてのプログラムは従業員が弱点を切り抜け、彼らの強みを引き出すために開発されたのだ。

 
 

 


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